貸株に関して考える

はじめに

最近、私が利用しているアメリカの証券会社、FirstradeからSecurities Lending Income Programを始めないか?と連絡が来ました。今回はこのSecurities Lending Income Programについて記載します。

Securities lending income programとは?

日本語で言うところの貸株がそれに当たります。特徴は以下の通りで、配当を受け取るよりも多くの収入を得ることができます。

  • 配当は出ないが、それをカバーできるだけの金利収入を得られる
  • 利率は株の人気により変動するようですが、1年間分の金利を日次で計算し、1ヶ月単位で支払う(ここは証券会社により変わるかも)
  • 貸し出し対象となる株をユーザーが指定することはできず、やるやらないは口座単位。貸出対象の株は証券会社側が需要に応じて決める
  • 株を貸している間も売買は自由で、対象となる株を売ったところで金利収入は得られなくなる
  • 貸株をしている間は同額の担保(collateral)をキャッシュで受け取ることができ、その金額は日時で調整される
  • 株主としての議決権は当該の株を貸し出している間はなくなる
  • Incomeに対しては、Dividend Tax(日本語だと配当課税ですかね?)ではなく、Marginal Tax Rare(日本語だと総合課税でしょうか?)で課税される

こんなプログラムのようです。

やるやらないの判断は?

長期・配当再投資を志向しているので、私の判断基準は以下の二つに集約されます。それ以外は、ほんとど影響しないと言う判断です。

  1. 再投資のめんどくささ
    Firstradeに限らず、アメリカの証券会社を利用する中で圧倒的に長期・配当再投資に向いていると思うのが、DRIP(Dividend ReInvestment Plan)です。これは、投資家の手を煩わせることなく、口座に入金された配当をそのまま同じ株に再投資してくれるプログラムです。これのおかげで、配当をいつ再投資しようと考えることもなく、ちょっとたまったから少し贅沢するために引き出そうとか言うそういった誘惑に誘われることもなくなります。
  2. Tax Rate
    同じぐらい大きなインパクトがあるのがTaxRateです。言わずもがなですが、税金を含む各種手数料は安い方が圧倒的に良いです。アメリカも収入に応じた税率があるのですが、配当にかかる税率と収入にかかる税率は別になっています。ここにある通り、私の場合だと、総合課税で22%以上の税金が発生する一方で、ここにある通り、私程度の配当収入ですと税率が0%になってしまいます。

上記2点に鑑みて、Marginal Taxとして計算した時に、非課税の配当を上回る税引き後の収入を得られるのであれば、検討する価値がありそうです。それでも、その後鋼の意志と共に配当再投資を続けられるようであれば、Securities Lending Income Programに参加するメリットはあると思います。

まとめ

  • 税金を含む各種手数料は、資産形成に対してはネガティブに働くのでなるべく払わないようにする必要があり、Securities Lending Income Programで得た収入はMarginal Taxの対象になるのでご自身の配当収入と給与収入のTax Blacketを確認して、有利に働く場合は始める価値があります。私の場合は、配当が少なく税率も極端に低いので参加する必要はなしと判断しました。
  • Securities Lending Income Programで得られる収入は配当ではないため、DRIPの対象ではなくなります。すると、自分で配当再投資をしなければならなくなるため、その手間も含めて総合的に判断する必要があると思います。

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